ゆるらいふろぐ

双極性障害持ちなりの世界を楽しく生き抜く記録

双極性障害で働けなくなった時に利用できる支援制度など

※この記事は私の経験に基づいて書かれています。※

※それぞれの状況に応じて利用できない場合もあるので個別に支援団体などに相談を行ってください。※

 

双極性障害の鬱症状が酷くなったときに一番心配なのが生活費などお金の面。
仕事ができなければ遅かれ早かれ生活が送れなくなってしまいますし、今はまだ持ち堪えられていたとしても、お金の心配によってさらに気持ちが落ち込んでしまうこともありますよね。

この記事は双極性障害の鬱がひどくなって働けなくなった際の私の経験をもとに、実際に利用した制度や利用を勧められた制度をまとめています。

 

厚生労働省がまとめた「生活を支えるための支援一覧」はこちら
🔺だいたいはここにまとまってあるのでまずはこちらをチェック!

 

 

どこで相談すればいいの?

基本は市役所(区役所)の福祉課などへ。
福祉課というのは住民の健康や生活を守る課なので、幅広く生活に関しての相談を受け付けています。

私は福祉課から住んでいる地域の社会福祉協議会につないでもらい、住居確保給付金や総合支援資金貸付を受けることができました。

 

各種保険料や公共料金の支払い猶予

まずは健康保険料・公共料金・税などの支払い猶予手続きをしましょう。
だいたいは市役所(区役所)か税務署に行って相談すれば対応してもらえます。

月々のちょっとした支払いでも、毎月数千円が猶予されるとなると安心感は大きいです。

  • 健康保険料
  • 国民年金保険料
  • 公共料金(電気・ガス・水道など)
  • 住民税、所得税など

 

傷病手当金

傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、
被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。

(「全国健康保険協会|病気やケガで会社を休んだとき」より)

全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入している人は、双極性障害で欠勤・休職した場合でも傷病手当金を受け取ることができます。
「連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと」など支給にはいくつか条件ががありますが、条件を満たせば誰でも支給される制度です。

支給開始から1年6ヶ月間分もらえるので、申請して損はありません。

 

住居確保給付金

主たる生計維持者が離職・廃業後2年以内である場合、もしくは個人の責任・都合によらず給与等を得る機会が、離職・廃業と同程度まで減少している場合において、一定の要件を満たした場合、市区町村ごとに定める額(※)を上限に実際の家賃額を原則3か月間(延長は2回まで最大9か月間)支給します。

(※)生活保護制度の住宅扶助額

(「厚生労働省生活支援特設ホームページ」より)

2021年1月時点では、コロナにより仕事を失った人も多いため救済措置としてこの給付金を受けやすくなっています。
双極性障害により働けなくなった場合でも、家賃が払えないくらいまで収入が落ちた場合はこの制度が使える可能性もあるので相談してみてください。

 

緊急小口資金・総合支援資金貸付

▷緊急小口資金

緊急かつ一時的な生計維持のための生活費をお貸しします。

▷総合支援資金

収入減少が長期にわたることで日常生活の維持が困難な方に、生活の立て直しまでの一定期間(3か月)の生活費をお貸しします。

(「厚生労働省生活支援特設ホームページ」より)

こちらは給付ではなく貸付ですが、無利子かつ行政というまともなところからの貸付を受けられるので、短い期間だけどうしても生活費が足りないという人は利用することをおすすめします。
申し込み先は社会福祉協議会なので、社会福祉協議会で相談するのがおすすめです。

 

障害年金

障害年金は、病気やけがによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です。
障害年金には「障害基礎年金」「障害厚生年金」があり、病気やけがで初めて医師の診療を受けたときに国民年金に加入していた場合は「障害基礎年金」、厚生年金に加入していた場合は「障害厚生年金」が請求できます。

(「日本年金機構 障害年金」より)

双極性障害の程度によっては障害年金を申請できます。

ただ、個人で申請するのはハードルがなかなか高いので、社会保険労務士さんに申請を手伝ってもらうことをおすすめします。

それでも社労士さんを探すのも一苦労という人も多いと思いますが、社会福祉協議会で提携している社労士さんがいる場合が多いので、そちらから繋いでもらうのもおすすめですよ!
社会福祉協議会を通せば手付金が要らない場合もあるとのこと。

うつが酷くて働けない、生活もままならないという場合は障害年金で少しでもお金の不安を軽減させられるといいですよね。

詳しくはこちら

生活保護

生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています。

(「厚生労働省 生活保護制度」より)

あまりにも収入が低くてしばらく働けそうにない、という場合は生活保護を受ける手も。
生活保護は受給のハードルが厳しいとよく聞きますが、私が住んでいる地域では積極的に利用を勧められたりもしたので地域によるみたい。
こちらも1人ではなく申請を手伝ってくれる詳しい人と一緒に行くのがおすすめのようです。

生活保護の申請は国民の権利なので、困窮してしまった場合には検討してくださいね。

フードバンク(食料提供)

フードバンクとは、「食料銀行」を意味する社会福祉活動です。
まだ食べられるのに、さまざまな理由で処分されてしまう食品を、食べ物に困っている施設や人に届ける活動のことを言います。

(「セカンドハーベスト・ジャパン」より)

上記のとおり、食べ物に困っている人に食料を提供してくれる活動がフードバンクです。
食料を提供してくれる場所は限られていますが、関東圏ではセカンドハーベスト・ジャパンのフードバンク活動が活発であり、社会福祉協議会などを通じて食料を受け取ることができます。

私も実際にお米や缶詰、カップラーメンなどを提供してもらいました。
賞味期限が近いものが多いため、最近の食べ物に困っている人に利用をお勧めする制度です。

こちらで食料が受け取れる場所が紹介されています。

個人で食品の支援を希望される方|SECOND HARVEST JAPAN(セカンドハーベスト・ジャパン)

 

生きる権利を行使しよう

ほかにもこんな制度が使えるよ!ということがあれば追加したいのでぜひ教えてください!
国民の権利、生存権をしっかり行使して、なんとか生き抜いていきましょう。